映画を語ろう。
愛を語ろう。
ルイーサ~luisa
定年間近のルイーサ。
彼女はネコのティノと二人暮らし。
単調なリズムの中で
二つの仕事を掛け持ちして生きている。
ティノが亡くなった朝
一つの仕事場〜
霊園に行けば、解雇!
退職金等は銀行から連絡があるというので
その場から去っていき、
その日の夕方、もう一つの仕事場に行けば
雇い主である女優からも解雇を告げられ、途方にくれる。

そして、追い討ちをかけるように
待っていた銀行からの手紙を頼りに
そこへ向かえば、たった20ペソのお金しか入ってない
そう、退職金もなにもなかったのだ。
途方のくれる人生の始まりだった。

映画は
ラテンのリズムが流れる。
暗くないのだ。
年も老い、お金もない、あてもないのに
60歳のルイーサは
しみったれていない。

ティノの埋葬費を稼ぐために
彼女は行動をする。 
地下鉄の電車の中での
若者の行動を見て、
自分もなりふり構わずお金を稼ぐことをやり始める。

乗客に嘘八百を並べて
一ペソでカードを買ってもらおうとする
すごい!
その勇気。60歳の羞恥心はどこ?
けれど、とうとうお金にはならず、
身障者を装っての物乞いをすることになる。
これも
すごい!
品行方正、慎ましく生きてきたであろうルイーサが
模範のような彼女が
ここまでしちゃうの?

そこで知り合った本当の身障者であるオラシオと
交わす会話。
彼女は、裸の心で向き合った。
二人で稼いだお金。
アパートに招いたオラシオから
何があったのか話してごらんと聞かれて、
私のほうが、
ぐっと涙してしまった。

ルイーサは、夫と娘を同時に亡くして
がんばって生きてきたし、
ティノも死んじゃったの。
今は一文無し、頼るところも無かった。

それから、アパートの管理人のホセにも
本当のことを伝えて、
これからどうするの?と聞かれ、
確かにどう生きるのか。。
とルイーサも思うけれど
力になりましょうといわれるところが
救いになります。

三人でネコのティノを埋葬するとき、
ルイーサの流した涙はなんだったのだろう?

そのあとに流れるラテンのリズム
地下鉄で若者に
「ルイーサ〜!」と声かけされる向こうには
どん底から立ち上がったルイーサが立っている。
どんなことしても
生きてやる!
そして、自分をわかってくれる人もいるのだ。
心を開いて
人の世界も捨てたもんじゃない。
あきらめないで。
ルイーサは、生きていく。


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ライムライト〜Lime light
梅田の劇場はほぼ満員。
私は、 最初から泣きっぱなしだった。
チャップリンの感性の素晴らしさ。
「うん・うん。うん。」
チャップリン演じるカルヴェロの言葉一つ一つが
私の心も癒してくれ、勇気をくれる。
どんな精神科のセラピーのお薬や言葉よりも
心を包みこむ言葉をくれるのだと思う。
もし、死にたいくらいつらいことがあったら、
この映画を観るといいと思う。
あなたの苦しみを誰もわかってくれなくても
チャップリンがわかってくれる。

お話は、昔は有名だった喜劇王カルヴェロが
自殺未遂をおかした若きテリーを救ってからの愛のお話。

ひとつひとつの台詞を
思い当たるだけ、書き残します。
どうぞ、本当に
心からのチャップリンの人柄を
スクリーンで観てほしい。

悲しみがどれだけあれば
あれだけの感性ある人になれるのだろう。
しぐさ、ひとつひとつに
愛が溢れて、
私だってテリーのように
憐れみとかじゃなく
愛している以上のものを感じて、
自分からカルヴェロに求婚するだろう。

カルヴェロが、最初に歌う歌も大好き!
「lovelovelovelovelovelovelove」と繰り返す。
虫けらだって「愛」があるのだ。
もう、そこからなんともいえず泣けてきます。

チャップリンの感性そのものの言葉たちは
以下です。

「なぜ助けたの?」
「なぜ死を急ぐ? 苦しいかね? 
問題は生きる事だ。あとは考えないでいい。
人間は数十億年かかって存在を確認した。
それを君は消そうとしている。
宇宙のどんな物よりも重要なものだ。 
星に何ができる?何もできぬ。ただ静止している。 
そして太陽だ。45万キロの彼方から熱を放ってる。
それが何だ。自然の資源を浪費してるんだ。 
太陽はどうだ?意識がない。だが君にはある」

「人生は願望だ。意味じゃない。
人生はすべて願望だ。
バラはバラになろうと望んでいる。
岩は岩になろうとしている


カルヴェロの優しい介抱がうれしいけれど
テリーが自分がカルヴェロの厄介者だと思う場面で
「いいえ、やっかいなお荷物よ。でもあなたが命を救ったからよ」
といえば
カルヴェロは、
相手を責めることなく
さらりと優しい言葉を投げかけます。
「誰でも過ちを犯すさ」


「若い娘が命を捨てるなんて。年を取れば命が惜しくなる」
「なぜ?」
「生きている事が習慣になるんだ」
「希望がなくても?」
「瞬間の命を生きればいいんだよ。すばらしい瞬間がいくらでもある」
「でも病気よ」
「私は半年前に死ぬと言われたが立ち直った。死と戦うんだ」
「私は戦いに疲れたわ」
「諦めちゃだめだよ。幸福のための戦いは美しいもんだ」


「人生に必要な物は、勇気と想像力とほんの少しのお金だ」

「君は戦おうとしていない!たえず病気と死を考えている。
死と同じく、生も避けられない。
生命だ。命だ! 
宇宙にある力が地球を動かし、木を育てる。
君の中にある力と同じだ! その力を使う勇気と意志を持つんだ!」




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ライフ〜いのちをつなぐ物語
 地球上には、
現在確認されている500万種の動物がおリ、
それは、
500万通りの生き方があるというナレーションから始まった。

そうだ、確かにそうなんだ。
人は、サルの生き方も出来ないし
サルもトラの生き方は出来ない。

過酷なマイナス30度の世界で赤ちゃんを産む
オットセイのお母さん。
何故?こんなところで。。
天敵から赤ちゃんを守るため。
そして、吹きすさぶ雪嵐の中で
お母さんが盾になって
じっと赤ちゃんを守る。

生きるとは、産み、育て、守ること。

ニホンザルの親子。
寒い寒い冬。
彼らが見つけたのは、温泉。
そして、彼らは温泉に浸かっている。
私達が見るその光景は、実はもっと厳しい現実があったのだ。
暖かい温泉に入れる猿は限られている。
温泉に浸かることもなく
ただ見つめるサルもいる。
そう。。
強い部族しか
温泉に入れないのだ。

種というものは、強いものが繁栄していくのだ。

水だこのお母さん。
一生に一度の出産。
たくさんの卵。
それが孵化するまで、
半年間、お母さんはそこから離れない。
そして、命をつないで、彼女の命は終える。

命を賭け、生き、
そして、生き抜いて、次への命のリレー。

すべての動物が
神秘としか言いようのない生を感じて
それを全うして生きている
そう、本能。

神から与えられた
「生き抜く」という本能。

他にもイチゴヤドクガエルの子育て。
個人的にはこれが一番感動しました。
神さまってすごいと思ったから。

キリストとかげというトカゲ。
それも奇跡の「生」

葉きりありのきのこ栽培
小動物ほど、神秘的な神の創造を思わずにはいられません。



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レイチェルの結婚〜Rachel getting married
 全編に渡って、泣けるなー。

薬物中毒で施設に入ってる問題児の妹キムが、
優等生の姉レイチェルの結婚のために
一時退院する。
そのわずかな期間のお話なんだけど、静かに泣けてしまう。

キムが痛々しい。気持ちがわかるって言えば、うそになるかもしれないけど
なんだかすごく同調します。

私がまず驚いたのは、コネチカット州の中流階級の白人のおうちの娘が黒人の彼と結婚するということ。
そして、彼女の両親は白人同士で離婚してるんだけど、パパの再婚相手も黒人であること。
私の偏見なのかもしれないが、いろんな民族を感じてしまった。
それは、何に通じるんだろう?

彼女ら姉妹には、イーサンという弟がいた。
その弟の子守をしていたキムが薬物でラリってて、
橋から車ごと湖に落ちて、イーサンが亡くなる。
キムは加害者なのか。。それとも事故としてみることが出来るのか。。
これは、この家族の触れてはいけない悲しみだ。
でも、誰一人として、その悲しみから癒されていない。
つまり、
パパはいつでも問題児キムにかかりっきりで、
キムは、犯した罪を感じたまま生き、
レイチェルは、寂しく、親からの愛情をほしがるのを我慢して生き
別れたママもキムに
「あなたが殺した」と罵声を浴びせるくらい気持ちの整理がついてない。

キムの気持ちが、すごく伝わって泣けるのだ。
変わりたい、 変わりたい、 変わりたい。
家族に迷惑をかけず、愛される人間になりたい。
最後に亡くなったイーサンの写真を入れて施設に帰っていく彼女
決して忘れることなく胸にしまいながら生きていく。
愛していたんだもの。そして変わりたい。


結婚式は、素敵な結婚式でした。
アットホームな心いっぱいの祝福。
結婚の誓いは、皆どんな風に言うの?
この世の幸せは
なによりも愛されるより、愛することが幸せだとパパの言葉を引用し
レイチェルは、シドニーに
そんな気持ちにいっぱいさせてくれたことを感謝し
「結婚してくれてありがとう」って。

結局のところ、それでも傷を負いながらも
傷つけあいながらも愛し合ってるのが、家族なんだよね。
そして、結婚してまたそんな家族が増える。素敵なことだよね。

アンハサウエイの映画を初めてみました。
彼女は、小さいころは修道女になりたかったようです。
とても綺麗で、繊細な感覚。
また、何か彼女のものを見たいなって思います。


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レスラー~THE WRESTLER
 ミッキーロークをずっと待っていた。
私のお気に入りの俳優であり、何年も不遇なときを過ごして、この復活は、うれしい。
人は、何度どん底を体験するのかな。
どれほどのタフさが要るのかな 想像もつかないタフさでカムバックしたんだ。

ランディは、プロフェッショナルなレスラー。
何十年も闘ってきた。
そんなある日彼は、心臓発作で倒れる。
バイパス手術をして、もう、試合もできない体となり、引退を決意する。

寂しさと孤独が募る。 
こころ開いていた踊り子パムにそのことを伝えると
彼女は、家族が必要だと答える。 
そして、長年音信不通だった娘に会いに行く。
2人の昔の思い出の場所を訪れながら、こころが徐々に交差する。
ランディはステファニーに言う。

「家族を捨て、ぼろぼろなクズだけど、お前に嫌われたくないんだ」

近づいた娘との距離、食事の約束を取り付ける。
しかし、その約束をすっぽかすことになってしまい、彼女に絶縁を言い渡される。
改心してくれる?もしかして変わる? 彼女の希望と愛
でも変わらなかった。 彼女のランディへの思いは、もう傷つきたくないという
ことしかない。

一度は、むげにしたパムもランディのところに戻ってきたけど、
彼のこころは決まっていた。

何もかも失ったランディの居場所は、やはり、リングしかなかった。
引退をやめ、20年ぶりの相手との試合の前にランディが言う。

ピークを過ぎたら、人は老いぼれとかいろいろ言うけど、
引退を言えるのは、目の前にいるファンだけだ。
支えてくれるファンがいる世界が、ランディの居場所
生きてる Liveの世界がリング

映画「海の上のピアニスト」の主人公も外の世界で生きるより
死ぬことわかっていたけど、爆破する船での生涯を選んだ。
ランディも外の世界で生きるよりもきっとそうだった。

長さじゃなく、どれだけ自分らしく生きれたか。

ミッキー自身、ピークの時には、いろんな人が寄ってきただろう。
でも、波のようにみんな去っていき、孤独な彼を支えたのは犬だった。
そして、私のようにずっと待っていたファンもいたはずだ。

映画の中の涙は、ミッキー自身の復活の涙に思えてしょうがなかった。

エンディングの歌の歌詞もいいです。
♪自由に駆けるしか芸のないポニーを
見たことがあるなら それが俺

通りをはって進む脚一本きりの犬を
見たことがあるのなら それも俺

あちこちを訪ねて、その戸口にたち
身をすり減らして去るその繰り返し

でも血を流してあんたを満足させた

これ以上ほかに何を求めるんだ♪
 


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レナードの朝〜AWAKENINGS
 ロビンウイリアムズは、いつでも暖かい。

実話である。
セイヤー医師は、一見無反応だと思える患者の行動に感心を持ち
真剣に向っていく。
自分の意志にそっての行動が出来ないけど、ボールの運動の力を借りて、行動出来るという理論に
看護婦エレノアは、賛同し、協力していく。

まず、デニーロ扮するレナードロウにまだ未認可のパーキンソン氏病の新薬を投与し、
彼は奇跡的に復活する。
こう着状態が解き離れ、話すことも歩くことも普通の人のように振舞えるようになった。
頭の中は正常なのである。ただ、石のごとく時が止まったままの状態から
タイムトラベラーで30年後の自分として、今を生きる。

そして、次々と他の患者にも投与し、彼らは奇跡的な夏を迎えた。

しかし、薬の副作用なのか、なんなのかわからないが、また前の生きたままの魂が内面から抜け出さない感覚のこう着状態にもどるのである。

元気になったレナードをビデオで最後に見るシーン
セイヤーはエレノアに言う。
「君は私を親切だというけど
命を与えて、また命を奪うことがそうなのかな。」

「命は与えられ、奪われるもの」
「悲しいのは、あなたが親切だからよ。
(レナードの)友達だからよ」

一時の覚醒をどう思うのか。。
確かにレナードは、そのとき生きて、少しだけ恋心を持てて、彼女と踊れた。

なにもなく石のままの時よりも
なんどか、奇跡の朝を迎られたことは、彼らの魂はしっかり刻みこんでいるはず。

セイヤーがコーヒーでもどう?って
最後にエレノアを誘ってよかったぁ〜。

これは、レナードからの贈り物。


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レボルーショナリー・ロード
 デカプリオの映画を観たくって、
この映画を借りました。

レボルーショナリーロード〜憧れの高級住宅街
そこにすむことになった夫婦の悲劇です。
フランクとエイプリルは、子供も出来て、人もうらやむカップル。
不動産を紹介してくれたマダムは、彼らが自慢でしょうがない様子。

結局、人は、何を幸せの基準と考えるのでしょう。

エイプリルは、好きな女優の道をあきらめ、専業主婦である自分にどんどん不満がたまります。
そして、フランクに
パリへの移住を持ちかける。
好きにしていいよ。私がその替わりに働く。
それは、彼のためではなく、彼女の夢の続きをみたい。。
可能性をあきらめきらない思いだったようなきがします。

一度は、フランクもそれに応じるのだけど、会社での昇進に心揺れ動き
エイプリルの妊娠も発覚します。

人は、若さと老いの中に何を見つけるのでしょう。
不満やるかたない思いは、どこかですーっつと幸せに代わっていかなければいけないのに。。

エイプリルは、自分で堕胎をすることを決心し、
それが元で失敗のため、亡くなります。

フランクは、エイプリルを失い、レボルーショナリーロードの家も手放す。

夢の憧れの夫婦は、いったいなんだったのかな。

あの不動産屋のマダムは、また彼女の夢幸せのために
象徴的な夫婦を探します。

幸せってなんだろう。

若いときの夢を追いかけるだけじゃむなしすぎる。
はけ口を間違えてしまう生き方。

デカプリオの苦しいほど優しいまなざし、言動 つらかったな。

幸せは、今、生きてることが原点だから〜


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  • 縞模様のパジャマの少年〜The Boy in the Striped Pyjamas
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