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マンチェスターバイザーシー〜Manchester by the Sea

JUGEMテーマ:洋画

 

137分の時間があっという間に過ぎた。

 

自分の過失から、子どもを失ったリーという男。

そのリーの兄が突然なくなり、甥っ子であるパトリックの後見人になることから

過去の出来事の町へ舞い戻る。

 

現実と過去の記憶が交差する中で、初めて、リーという男の深い傷を知る。

 

「アルビノーニのアダージョ」 

 

この音楽が流れ始めたとき

それは自分の記憶とも交差し始めた。

なんて重いメロディ。

しかし、悲しみの中でそれを求める心境は、闇の中に入れば入るほど、求めてしまう。

 

自分の壊れた心を修復するには、限界がある。

 

家族、愛するものを得た瞬間から、人はそれを失うことを想像出来るだろうか?

何が大切かって、どれだけ大切かって、

わかりすぎるくらい分かっていながら

ほんのわずかな自分の不注意で、命が奪われてしまったとき、

 

人の悲しみは、他人にははかりきれない。

 

 

元妻が結婚し、赤ちゃんが生まれたことに対しても

そして、リーを責めすぎてしまったと詫びても、

話したいと誘われても

リーは、言葉数も少ないし

もう少し、何とか言葉が出ないものかと思うほど。

 

しかし、リー自身がまだまだ、彷徨ったままだった。

 

後見人として、この街マンチェスターバイザシーに一緒に住むことを

パトリックは望んでいるし、

リーも努力をしてきたはずだが、結局それは叶えられなかった。

 

「乗り越えられないんだ」

 

この言葉、一つで、観る人すべてに

リーの哀しみが伝わったんじゃないかな。

 

分かった。

ハッピーエンドのような展開を思う気持ちも隠すように

もう、何も責められないと私は、言葉を呑んだ。

 

 

ただ、リーのすべてを待つしかない。

 

それほどまでに、彼は傷ついたんだ。

深く愛した分、傷は深く、深度という形で伝わってくる。

 

彼の時間の中で、生きていくしかない。

 

アカデミー主演男優賞を取ったようですが、

1人の男を地味に丁寧に見せてくれた。

 

だからこそ、あっという間に時間が過ぎ、

なんら、無駄なものを感じなかったが、

ただ、リーの心情を思えば思うほど、いくつかの音楽がうるさいと思った。

そういったものもなくても、充分、感じ取れるものがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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