映画を語ろう。
愛を語ろう。
雨の日は会えない 晴れた日は君を想う〜Demolition

JUGEMテーマ:洋画

 

映画のラスト近くのシーンで、主人公が見つけた付箋。

そこに書かれてあった言葉が、この映画の邦題だ。

誰がこの邦題をつけたのだろう。感性に響くタイトルだと思った。

 

Demolition (解体、破壊)という原題は、実際に主人公が、

道具を持ちその行為を繰り返してゆくことにスポットを当てたのだろう。

その行為なくして、

彼が生きる上での再生はなかったのだから、その通り、正しい。

 

 

映画「フォローミー」 これもイギリスとアメリカではタイトルが違った。

イギリスでは「フォローミー」 アメリカでは「パブリックアイ」

映画を見れば、断然フォローミーだと思うだろう。

 

アメリカってつくづく合理的だと思うが、

訴えたい思いは、人間の心の奥深きところ。

 

この映画には、それがあった。

 

説明的な作品ではなく、受け手が心で感じてみる作品。

 

ジェイク・ギレンホールの何気ない一つ一つの演技が

正直に素直に最後に意味もわからないほど、心に押し寄せ、泣けてたまらなかった。

 

 

金融機関に勤めるデイヴィスは、毎日忙しく、妻の話も上の空。

冷蔵庫が壊れているの。水漏れがあるの。

彼女は、諦め顔で彼に訴える。

たぶんきっと、耳を貸さないんだろうな。

 

そんな会話中、突然 交通事故により妻が亡くなった。

 

運ばれた病院で、彼は自動販売機のチョコを買ったが、

それは出てこず、お客様苦情係りに手紙を書いた。

 

妻が亡くなったのに泣けないんだ。そんな時にチョコレートも出てこない

 

ただ、これだけで済ませることが出来ず、

デイヴィスは、自分の立場や状況をつらつらと書き、送り続け

苦情係のカレンモレノと彼女の子どもクリスと友人関係になった。

 

 

色んなものを壊し続けるデイヴィス。

これでもかというほど、壊すのは何故?

 

人も羨むようなデイヴィスとジュリアの家も破壊していく。

やりすぎだろう?と一瞬思うが、

カレンモレノの家で、彼がふと漏らす言葉を思うと

何ら痛みも悲しみも苦しさも怒りも見つからない家だから破壊するのだと思った。

 

 

また、ゲイであろうクリスとの友情。

うそつきではないからこそ、真正面から向かうからこそ、成立するのだ。

 

デイヴィスが防弾チョッキを着て

銃に興味があってしょうがないクリスに撃たせるシーンがある。

 

到底、常識では考えられない出来事であり行動だけど、

デイヴィスもその恐怖を体験したかったのではないかと思った。

感情の見つからない自分だから。

 

 

自分は妻を愛していなかった。

だから泣けなかったんだ。悲しくなかったんだ

妻の浮気で、もっとそれを肯定してみる。

 

しかし、本当にそうであったか。 デイヴィスは知った。

 

愛はありました ただ、おそろかにしていただけで。

 

この言葉にたどり着くまで、彼は心の扉を破壊し続けた。

 

皆、愛していたと気がつかない。

それに向かってだけ生きているわけではないから。

毎日、数々の問題が発生し、頭の中はいっぱいだ。

 

でも、何故、一緒にいるか。でも、何故、あんな思い出があったか。

 

愛していたからだ。 

 

妻ジュリアは、付箋を貼ることが好きな人だった。

こっちを見て、ここなら気づいてくれるかしら? 

ねえ、無関心なデイヴィス。どこでわかってくれる?

そんな愛を込めて、邦題の言葉も貼ったのだ。

 

雨の日には会えない。晴れた日には君を思う

 

 

 

 

 

 

 

 

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