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ペンタゴンペーパーズ〜The Post

JUGEMテーマ:洋画 

 

あのベトナム戦争は、泥沼化した。

「タクシードライバー」「ディアハンター」

多くの映画の中で、深く傷を負ったものたちの悲しみが漂う。

 

あのベトナム戦争の結末はどうであったか?

私の記憶の中では、

大国アメリカが、長い間苦戦し

ベトナムが勝利したというものになっている。

当時、大統領はニクソン大統領であった。

 

この映画は、ベトナム戦争の実態を隠し、国民を欺き

戦争を進めていった政府の機密〜ペンタゴンペーパーズを

新聞に載せたワシントンポスト誌の英断の物語である。

 

そして、それだけではなく

男性社会の真っ只中で、

キャサリン・グラハムという女性がやってのけたところにも大いに意義がある。

 

タバコとインクの臭い、時間との闘い、

男の社会の中で、ポストという新聞社を継承して行くキャサリン。

平凡な主婦であったのに

夫の自殺により、やむを得なく社長になった彼女には

そう、たやすく自信などつくはずもなく、どことなく危うい。

キャサリン役は、メリルストリープ。

 

 

このペンタゴンペーパーズを最初にスクープしたのは、

ニューヨークタイムズ紙であったが、

強烈な機密文書であり、

その後、政府から差し止めを命じられる。

それはつまり、同じことをすれば反逆罪、刑務所行きなのだ。

 

そんな中で、記事を載せるか載せないかで、ポスト社は

キャサリンの英断に賭けた。

 

「Go」「やりましょう!」

 

二時間余りのこの映画、あっという間に終わった。

無駄がない。

 

父を新聞社のオーナーに持ち

幼い頃から、その姿を見てきたことが、目には見えないパワーとして

キャサリンの最後の言葉になっていたような気がした。

 

弁護士からの忠告、役員からの忠告に対して、

父親の会社でもなく、夫の会社でもなく 私の会社であり

誰よりも一番長くポスト社と共に生きてきたと語るシーンは、

実に重みがある。

 

遺産のことなどわかっていないわけではないのだ。

 

編集長ブラッドリー役は、トムハンクス。

毒づくようなアクの強い役柄だ。

ペンタゴンペーパーズを載せる!と彼は、妻に自慢げに語るが、

 

キャサリンの英断とブラッドリーの決断。

 

そこには、どれだけのリスクの違いがあるか

ブラッドリーの仕事を支える妻の言葉によって、キャサリンの一言の重みを知る。

 

料理を作って、仕事仲間に振舞って

ブラッドリーに尽くす妻だから、言える言葉。

女性という立場にも関わらず、キャサリンは、勇敢だった。

 

ベトナム戦争の意義。

100%中の70%は、ただアメリカが負けたくないだけの理由であり

そのために、若者が送られ、犠牲となった。

 

戦争とは、一体何のだろう? 偉い人たちのエゴでしかないのか。

 

映画は、ニクソン大統領のその後のウォーターゲート事件への

関与を示して、エンディング。

つまり、ペンタゴンペーパーズによって報道の自由が守られ、

国民の利益が守られた第一歩からの足音が、そこにあった。

 

 

 

 

 

 

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