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バベットの晩餐会〜Babettes gaetebud

JUGEMテーマ:洋画 

昔、デンマーク、ユトランドの辺境の村に二人の姉妹が住んでいた。

二人はもう若くはなかった。

マーチーネとフィリバ

〜名前の由来は、宗教家ルターとその友メランヒトンにちなむ。

 

彼女らは、時間と僅かな収入のほとんどを

善行に費やしていた。

彼女らの父親である牧師は、

晩婚でずいぶん前に亡くなった。

 

弟子たちは、年々少なくなったが

姉妹のもとで

今でも聖書を読んだり、牧師の精神を称えたりしていた。

 

姉妹にはフランス人の召使がいた。

名前はバベット

 

ルター派の姉妹に召使とは妙な話であり、

こんな辺鄙なところに

そして、なぜ姉妹のところにバベットがいるかは、

心の奥深く

秘密の領域の問題だった。。と映画の字幕は続き、

マーチーネとフィリパの若い頃に

映画はズームしていく。

 

若い頃のマーチーネとフィリパは美しく、

思いを告げたい男性もあったが、

娘たちは牧師と共に信仰の道を生きていた。

 

マーチーネには謹慎中の若き士官ローレンス

フィリパには、パリの有名なオペラ歌手パパンが、共に求愛したが、

結局、ローレンスは、

ひとかどの人にならなければ

マーチーネと二度と会うまいと誓うほど、深く感じるものを見つけ

また、パパンは、フィリパに歌唱指導をして、

パリで一緒に

その天使の歌声をと思ったが、叶わなかった。

 

時は、35年も過ぎ

ある嵐の日、バベットと言う女性が、

一通の手紙を持って、姉妹の家を訪ねてくる。

 

その手紙を読むと、

パリのパパンからのものであった。

パリでの革命時、夫と息子を殺された、

バベット夫人を助けるために

デンマークの知人を考えたところ

姉妹を思い出さずにはいられなかった。

バベットは料理が得意であるという文面であった。

 

そして、パパンは、

35年間のフィリパへの思いもしたためていた。

 

オペラ座で歌声が聞けず残念だった。

名声とは何か?

結局、人は皆墓に入るのだ。

 

けれど、私の歌姫よ。

今、私は思う。墓場は最後ではないのだと

天国で、再びあなたの歌を聞こう。

 

あなたは、そこで、至高の芸術家となる。

それが神の定め

天使もうっとりするだろう。

昔の友からの心からの敬意をお受け取りください

 

 

清貧な生活の中でも

バベットの料理の才は、目に見えてわかり、

僅かばかりのお金でも豊かな食事が出来ていく。

 

それからまた14年過ぎ、

村人たちも年を取り、いささか短気になり

いさかいも多くなったので、

何とかしようと思い、

姉妹は、牧師の生誕100年を記念して晩さん会を開くことを決めた。

 

そんなある日、フランスから便りが届き、

バベットは、一万フランの宝くじを当てた。

姉妹は、これで、彼女がフランスへ帰るのだと悟る。

 

主は与えられ、取り上げられた。

 

しかし、バベットは、晩さん会を自分のお金でやりたいと申し出て、

フランスまで買い出しに行った。

いよいよ、晩餐会の日。

その日には、立派な将校となったローレンスも叔母と一緒にやってきた。

 

バベットが作り出す料理。

将校となり洗練されたローレンスが

フランスで味わった女料理長の食事を思いだし、彼の発する言葉で、

どれだけの価値があるのか、伝わってくるが

 

それにもまして、語らなくても、

村人たちの顔がどんどん綻んでゆく中で、

如何にバベットの料理が素晴らしいものか、わかってくる。

 

すべてが終わり、マーチーネが

バベットにお礼を言うと、

ローレンスがフランスでであった女料理長こそ

バベットその人だと知る。

 

 

姉妹は、この素晴らしい食事は、

バベットがフランスに帰っても忘れないと告げると

バベットは、すべてを失くしたので、帰らない。

一万フランすべて晩餐会に使ったという。

 

一生貧乏のままで終わってしまうのではと

心配する姉妹であったが、

バベットは、パパンの言葉を引用し、

貧しい芸術家などいないと答え

そして、フィリパもパパンの言葉を引用し、

至高の芸術家になれると彼女を褒め称えた。

 

ローレンスは、これからも

マーチーネに至上の愛を誓い、別れを告げた。

 

どうして、こんなにあらすじばかり書いているのであろう?

何がどうということは一つもない物語。

だが、見ているうちに

告解でもしているように涙が出てくる。

 

何故なんだろうな?

清らかな心の人を見るということは、

こういうことではないか?

ローレンスが、

マーチーネと共にいることが、

いたたまれなくなって、

聖書の学びの集会から去っていく。

きっと、そんな風な思いというか、

心が洗われていく思いで、泣けてきた。

 

そう、そこには

つつましやかに

時と僅かな収入に善行を費やす清廉な姉妹がいた。

そして、善行を助けてくれるよう

バベット言う召使が神によって与えられた。

 

優しく心の汚れを洗い流してくれた映画だった。

 

 

 

 

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