映画を語ろう。
愛を語ろう。
アデルの恋の物語〜

JUGEMテーマ:洋画

イザベルアジャーニー という女優がいる

当時、美しさに見とれ、

いつか彼女の映画を見たいと思っていた。

代表作は、言わずと知れた「アデルの恋の物語」

内容もあらすじもわからなかったけれど。

 

今年に入って、何かの調べ物をしている時に

このアデルの物語は、真実であり

ヴィクトリアユーゴーの次女の悲恋で、

33歳になったアデルの

あまりにも無残な恋愛であるとそこには書いてあった。

救いようのない結末。

 

映画のオープニングは、このアデルの物語は、

事実に基づき、全て実在した人物であり

一切のフィクションがないことを伝え、

アデルがカナダのハリファックスに着くシーンから始まった。

彼女がそこに来た目的は、

愛した男ピンソン中尉に会うため。

否、結婚するため。

 

ミス・ルーリーと名乗ったアデルは、

食事つきの下宿を借り、次に町の本屋で、メモ用紙を買う。

束で、いえ、一帖。

一帖 という単位は、一体どのくらい?

紙の小売単位は、帖と言う単位らしく

半紙が20枚で一帖だ。

 

そして、彼女が文章を書くというその行為〜シーンにびっくりした。

普通の人ならば、あそこまで激しく書けない。

何かしらの才能を感じるのは、文豪ユーゴーの娘だから。

その才能故に

とりつかれた様にペンを走らせる。

自分の思い。ピンソンへの思い。狂気。

 

 

 

下宿の夫人との会話で、兄弟の話をする場面がある。

兄弟のいない夫人は、アデルを羨ましいと言うが、

アデルは、一瞬、心の闇をあらわすかのような表情で

夫人のほうが幸せだと答えた。

私には印象深いシーンだ。

 

 

アデルの姉は、19歳の時に溺死した。

その夫も彼女を救うために一緒に亡くなった。

この出来事は、彼女にとって何をもたらしたか?

毎晩、事あるごとに姉の溺れる姿の悪夢を見るのだった。

 

 

とにかく、ピンソン中尉などは、

魅力も何もない。放蕩もので借金男。ペテン師。

それでもアデルは恋をした。

 

うぶな文学少女は、純粋に恋をした。命がけの恋

ストーカーとしかいいようない狂気。

 

うんざりするほどの熱情が、

観る側には耐えられないほどであるが

やがて、それが、哀しい物語に

こちらの気持ちも変わる時がやってくる。

 

アデルが言ってのける「愛は私の宗教」という言葉。

 

彼女の愛の対象は誰でもよかった。

結婚と言う亡霊に彷徨ったのは

33歳未婚女性という

言うに言われない思いも交差したかもしれないが。

 

 

度々のユーゴーからの手紙で

母親の体調の悪さを知っていたアデル。

母の訃報が新聞に載った時

ピンソンが加わる英国軍のバルバドス島へ駐在も新聞に載り

アデルは、母のもとではなく

バルバトスへ向かった。

 

身も心もボロボロになったアデル。

彷徨い歩くアデル。

ピンソンがそばに行き、アデルの名前を呼ぼうと

もう、彼女には、何も見えない。

生きているピンソンと

そうでないアデル。

 

まるで、最後のアデルは、

ユーゴ代表作の「レ・ミゼラブル」のフォンティーヌのよう。

 


 

私は、この作品とアデルの恋の物語と

どちらが先か調べたくらいだった。

 

夢破れて。

 

アデルは、島の人がフランスまで連れて帰り

その後、静かに療養した。

誰よりも長く生きたらしい。

 

イザベルアジャーニーの無垢な美しさと狂気と哀しみ

監督は、彼女をテレビで見て

すぐに決めたらしいが、

彼女以外

他に誰がキャスティングで思いつくだろうと私も思った。

 

哀しく狂気と言えるほどの愛〜

アンナカレーニナのキーナナイトレイも美しかったが

アジャーニーの哀しみは、誰もたどり着けない。

 

 

 

 

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