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読書する女
JUGEMテーマ:洋画
読書好きのヒロイン コンスタンスが、毎晩読む本は、
「読書する女」
その物語は、出張朗読を職業とする女性マリーが、
色んな理由わりお客様と出会うというテーマだが、
物語は、コンスタンスがマリーに同化していく形で、進行していく。
実に小粋で楽しい映画。
   
 
恋人の傍らで、読むコンスタンス。
つまり、それは、物語の主人公マリー

美しい声の朗読はいかがですか?

そんな出張朗読の新聞広告を出した彼女のもとに
最初に届いた依頼人は、女性だった。
彼女には、半身不随の息子がおり、彼の朗読をお願いした。
   
       

マリーの大学時代の恩師によれば、
稀にみる「人たらし」という彼女〜
それは、つまり、そこのところ、
この映画は、「色」で表しているのかしら?と私は思った。

二回目の訪問時には、
彼女は、少年色の洋服、つまりグリーンの心で彼に添っていく。
そして、
マリーが選んだ本は、モーパッサン、ボードレール

彼女の美声を聴きながら、性の目覚めを我慢できない少年。

    

マリーは、少年の心に呼応するかのごとく、
スカートの中の見え隠れを少しずつ披露する。
そして、何度かの訪問時に
彼の懇願に対して、彼女の見せる心意気は、
いやいや、本当に「人たらし」?

次に彼女の美声広告を見て依頼したのは、元ハンガリー将軍の未亡人。


    

何て素敵な声の持ち主! 
自称100歳だと言う彼女に気に入られるマリー
レーニン、スターリン、
そんな言葉が飛び交う中
「戦争と平和」を読んだり、
今日はレーニンの命日よと言いながらお花まみれの部屋だったり、
共産主義の赤色が咲く

     


そして、今度は男性からの依頼があった。
もっぱら、彼の目的は、マリーとの性的な関係。
どうする?

     

しかし、彼女は、彼色のファッションで身をまとい
「人たらし」となることに決めた。

  
     

マリーのファッションが、本当に素敵です。
それぞれのカラーは
顧客と一体化する世界を表しているのだと思うけれど、
心を惹きよせて、朗読が成り立つ。

彼女のオリジナル色はブルー
その色が変化する時、
彼女は、出張朗読「読書する女」に変わる。

緑色の少年のお話の中で、
半身不随の彼に
目の見えない友達がいて、
彼ら二人が誕生会で、マリーに読んでもらう童話がある。

「盲者と下肢麻痺者」

ピエールとポールは兄弟であった。
ポールが足の自由を失った時も
ポールが視力を失って帰って来た時も
ピエールは、哀しまず、ざまあみろと思うほど
仲の悪い兄弟であったが、二人とも遠い海に憧れていた。

海はどんな味なのか?
ピエールは、海には行きたいが、道がわからない
ポールも海に行きたいが、歩けない。
そこで、ピエールがポールを背負い出発し
足がつかれても、弱音を吐かず
ポールも
暗闇や雨の中を歩いても
目がつかれたとは言わなかった。

そして、海へ着いたその朝
初めての匂いが二人の鼻をかすめた。
それは、世界の果てだった。
二人は笑い声をあげ、海に入っていく。
今は二人は同じ。
海が二人の目を焼き、足跡を消すから。
  
   
この話を聞いて、目の不自由な友達が美しいと言えば
半身不随の少年は、
もっと美しいマリーが見えると
目が見えると言う優越感を唱えるが
目の不自由な友達は、
自分にはもっと美しいのだ。
想像するのに目はいらないと伝える。

最後に老検事からの仕事の依頼が来る。
彼の目的は、確かにやはりのそれで、
サドの「ソドムの120日」という本の朗読だった。
動揺せず読み切るマリー。
その先は? 
それは、彼女のファッションでわかることだろう。



色んな本の名前が出てくる。
世界にはたくさんの本がある。
朗読というのは、魅力的な職業だと本当に思った。
声が伝えるものは、何?

主人公コンスタンスのショートヘアーと帽子がとても可愛い。
やり過ぎ感がなくてよかったのは、
あ〜これがやっぱりフランス映画だからかもしれない。






 
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