映画を語ろう。
愛を語ろう。
蜘蛛女のキッス〜Kiss of the Spider Woman
JUGEMテーマ:洋画
未成年者に対する犯罪で投獄されたゲイのモリーナと
政治犯として捕えられたヴァレンティンの心通わす物語

冒頭シーン
モリーナの語る映画は、
ナチスの将校に恋をしたレニという女性のお話
 それを聴きながら
 ナチスを正当化しているように思えた
 ヴァレンティンは、
 ナチスの拷問の酷さをモリーナに何度も繰り返す。
 全く相容れない二人のようだが、
 辛い牢獄生活を忘れたいがために
 ヴァレンティンは、また、話を聴いている。 
 
 モリーナのただの余興?
 ゲイの戯言? 
そんな風に思っていたモリーナの言動は、
しっかり裏付けされたものであった。

モリーナは、8年の懲役の仮釈放の見返りに
ヴァレンティンの政治活動をスパイし、
その情報を刑務所所長に報告するという取引をしていたのだ。

時折、所長と会い、進捗状況を聞かれるモリーナ。
その度に
彼はのらりくらりとかわし
ヴァレンティンの心をほぐし、情報を聞き出すためにと
差し入れを求める。

辛い獄中生活の中で
彼が命がけで得た食糧。
それは、モリーナの言葉を借りれば、
彼一人のものでなくヴァレンティンとの
「僕らのもの」

いつしかモリーナの元来の優しさが、
ヴァレンティンの男としての強さを愛するようになる。

ある日、刑務所の食事に毒がもられ、ヴァレンティンは、激しい腹痛を起こした。
このまま医務室に行けば、
情報を知りたがっている所長達によって
彼は、拷問にかけられると感づき、ただ我慢することにした。

そして、苦しくも堪えていたが、排泄に間に合わず、
汚れたヴァレンティンを
モリーナは甲斐甲斐しく世話をする。

臭くても汚くても
男としての辱めを感じるヴァレンティンを受け止めるモリーナ
その優しさは、本物だ。


時間だけ過ぎ、
全く埒の明かないモリーナに対して
所長は、モリーナを仮釈放し、彼の行動から情報を得ると言う作戦に出た。

そして、出所の前日。
蜘蛛女のキッスの話をモリーナは語り、
彼らは愛し合った。

蜘蛛女。
彼女は、哀れにも捕虜なのだ
自分の体が吐き出す巨大な蜘蛛の巣につかまっている。
ある日難破船の男が海岸に流れ着き
その男の傷を介抱し
助けた蜘蛛女。
愛を注いで生き返らせた。
ふと、その男が気がつけば
その蜘蛛女の目から一筋の涙がこぼれていた。

次の朝、愛し合った二人の最後のキッス〜蜘蛛女のキッス


 そして、出所したモリーナは、母の元へ帰り、
 大好きな母の枕元で、大好きなママへの愛とこれからの自分の人生を伝えた。 
 
 
「人生を整理をする時が来たのさ」




ママ以外に初めて愛した人〜ヴァレンティン。
彼のために出来ること。
そして、それがどうなろうと今の彼にとって 

「人を愛することこそ生きがい」。





 ラスト近くのモリーナのこの姿は忘れられない
 何度見ても見ても泣けてくる。
どうか、死なないで。
モリーナの目には 真実の愛がこぼれている。
優しい優しいモリーナ。

あなたを失いたくない!
 
 そして、私自身も
 愛する人のために、死にたくないと
 初めて、この映画を見て知った


ママとヴァレンティンをあるがままに愛したモリーナ

素晴らしい映画でした。
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