映画を語ろう。
愛を語ろう。
イングリッシュペイシェント〜The English Patient
JUGEMテーマ:洋画

看護婦ハナが、
イングリッシュペイシェントの横で
ヘロドトスの「歴史」を読み始めた。

  “王は妃がこの世で一番美しい女であることをー
人々の目の前で証明しようとした。

お前は、寝室に姿を隠せ
カンダレス王は言った”


カンダレアス 

イングリッシュペイシェントが、
ハナの読み違いを訂正する。


カンダレアス? 

ハナがそう、言い直しをすると
映画のシーンは、
追憶のシーンに変わっていく。
それは、イングリッシュペイシェントと
キャサリンの出会い。
決定的な出会いの中で、
キャサリンが語るヘロドトスの「歴史」
物語は、キャサリンの口を通してつながれた



カンダレアスは、ガイジスにこう言ったー

“妃は、毎晩脱いだ服を扉の脇のイスにかける。
“お前の立ってる場所から妃の姿が見えるはずだ。

その夜も王の話した通り、
妃は、イスの横で服を脱ぎ始めて
一糸まとわぬ姿をガイジスにさらした。

想像を超えた美しさだった。

その時、妃はふと目を上げー
隠れているガイジスを見た。

妃は無言で、体を震わせた。

その翌日ー
妃は、ガイジスに事の次第を問いただした。
そして、こう言った。

私の裸身を見た罪で、死を選ぶか
私を辱めた夫たる王を殺して
自分が王座につくか。

ガイジスは、王を殺し
妃を妻にしてリディアの王となった。


〜すべてがここから始まる物語。

まるで、妃がキャサリンで
カンダレアス王がキャサリンの夫クリフトンで、
ガイジスがアルマシー(イングリッシュペイシェント)
のようなことのなりゆきなのだ。


一体、この映画の何から語ろうか。

イングリッシュペイシェントの事を
とても愛しいと思うのは、何故なんだ。

クリフトンの妻キャサリンとアルマシ―の
愛の行為の中で、

キャサリンが一番嫌いな事は「嘘」だと言えば
アルマシ―は、「所有し、所有されること」と答える。

しかし、キャサリンは、夫に嘘をつきながら
アルマシ―を愛し、
アルマシ―は、所有し、所有されることが嫌っても
キャサリンののどのくぼみを
アルマシ―のボスポラス海峡と言って、
自分のものだと愛を語る。

そして、アルマシーが君の一番幸せな時間は?と聞けば
「今よ。」
一番不幸せな時間は?の問いにも
「それも今ね」と答えるキャサリン。

そんな言葉がすぅ〜と私の中に入っていく。
それは偽りのない思いだから。

160分間あまりの時間は、とても短く
中だるみもないし、
もう少し、私もハナと一緒に
イングリシュペイシェントのそばにいたかった。
そして、キャサリンとアルマシ―の
愛の思い出をいっぱい聞きたかった。

けれど、机の上に置いてあったすべての
モルヒネを倒し、
安楽死を求めたイングリッシュペイシェント
それを受け入れた悲しみのハナ。

看護師ハナは、
愛する大切な人を戦争ですべて亡くし、
このイングリッシュペイシェントの看護に
必要とされる愛の対象を見つけ、生きてきた。
ハナの明るさは、どんなに皆を救ってくれたのだろう。

他にもいっぱい、
それぞれの出演者が魅力的だ。
語りつくせない。
大好きな映画。

そして、戸田奈津子さんの感性豊かな名訳によって
楽しめたことも素晴らしい事実でした。









あ行の映画 comments(0) trackbacks(0)
comment









trackback
http://cinema.tinypath.com/trackback/224
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
COMMENT
  • 縞模様のパジャマの少年〜The Boy in the Striped Pyjamas
    tk (03/24)
PROFILE
MOBILE
qrcode