映画を語ろう。
愛を語ろう。
カティンの森
JUGEMテーマ:洋画
  第二次世界大戦時、カティンの森事件という、
ソ連軍によるポーランド人大量虐殺が起きた。
それをテーマにした、犠牲者とその家族の物語である。
この映画の中には、実際の記録映像も流れる。

ファーストシーンは、
橋の上で、右往左往する大勢のポーランド人の姿だ。
あるものは、ドイツが攻めてきたと東へ。
あるものはソ連が攻めてきたと西へ
確かにドイツとソ連は、不可侵条約によって、
ポーランドを分割統治したのである。

大将の夫人ルジャは、
大尉の夫人アンナに出会い、
一緒にクラクフという地に逃れようと促すが
アンナは、娘ニカと共に夫アンジェイ大佐を探すために
クラクフからやってきたのであり、
それを拒み、アンジェイを探しに先を急いだ。

そして、駅で、
ソ連へ連行される前のポーランド将校の中から
アンジェイや彼の友人イェジを見つけ、ひと時の再会を果たす。

アンジェイは、アンナの逃亡の懇願を受けたが
彼女との愛の誓いもあるが、
軍にも忠誠を誓ったと、将校として生きることを伝え
その代わりに、自分の証として日記を書くことを決めた。

ラスト近くになって、
その日記がすべてを物語る。

ポーランド人にとって、ポーランドという祖国は、
本当にあるのだろうか?

まず、ドイツがソ連のこの冷血な大量虐殺を暴いたが、
そのドイツが戦争に敗れると
この真実は、
ソ連の統治下におかれたポーランドでは、
誰も触れないこととなり、
反対に嘘の真実がまかり通り、
ドイツの仕業にされた。

本当の事が言えないポーランド人。
自由を捨てて生きる道しかないのか。

大将の夫人が、
自分の夫が殺されたカティンの森事件を
ドイツ軍から映像を通して見せられた時、
無言のあと、おう吐しそうになった。

その時、私は、傍観者であったが、
そのあと、アンジェイの日記の流れで、
その再現を見た時、
私もおう吐の気分にさせられた。
R-15の意味が理解できた。

もう、無言でしかこの映画は、語れない。

観終わって少し経って
映画の事を知らない人が、私に声をかけた。
その時、涙があふれた。
しかし、その時でさえ、映画について何も語れなかった。

何の救いもない「無言」。

刻み込まれた歴史は、変えられない


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