映画を語ろう。
愛を語ろう。
リンカーン〜LINCOLN
静かに歴史を観た。
そう、確かにいえる。
151分というドラマの長さは全く感じられない。
「人民の人民による人民のための政治」という言葉で馴染みの
リンカーン大統領の伝記である。
それも南北戦争の終結と共に
奴隷制度の廃止のために合衆国憲法第13条の修正案を
議会で可決する何日間の攻防にスポットを当てたものであり、
生い立ちから云々というものでもない。
しかし、リンカーンをしっかり味わった。

数々の言葉の重み。
何を思い、何を語らなければいけないか、
政治家には、バランスが大切だと思ったし、
リンカーンのユーモアの言葉に正義の言葉にぐいぐい惹き付けられる。

本来の目的を果たすために、
敢えて、偽善の言葉を発する時もある。
この両方をトミーリージョンズ扮する超党派のスティーブンスが
表してくれた。
どんなことがあっても修正案を可決しなければ、
戦争を終わらすとことも出来ない。
そのギリギリのラインでの票集め。
ロビイストも使う。
まだ、可決までの票が足らないと
なすすべを失った側近にリンカーンは言う。
私はアメリカ合衆国の大統領なのだ。
その権力を持って、相手の党の切り崩しを命令する。

票集めを見ながら、今の日本の政治も思う。
勝たなければ何も出来ないということ。

ダニエル・ディ・ルイスが、
アカデミー賞の主演男優賞をもらったときは、
三度目も何故に?と思ったが、
まさしくリンカーンに見えたし、
素晴らしいとしか言えない。
また、妻役のサリーフィールドも懐かしい顔でうれしくなった。
愛らしい雰囲気そのままで、
彼女も末息子役のタッドも同じように本当の彼らによく似ていた。

妻の悲しみや家族の悲しみに寄り添い公人としての激務に耐えるリンカーン。
秀逸な作品だと思った。
随所で、涙を誘うのも
そうした人間的な私的なリンカーンの姿が描かれているからだと思う。

暗殺されたことを知ったときの
タッドの悲しみの様子は、
なんとも言えず愛を感じた子どものもので、純粋に涙した。



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