映画を語ろう。
愛を語ろう。
ルルドの泉で〜Lourdes
聖地ルルドへの巡礼のツアーに参加したクリスティーヌ
彼女は、熱心な信仰があっての参加でもなく、
車椅子でも自由にいけるのが巡礼ツアーだからというだけのもの。
そんな彼女が
まず、手が動き、そして立ち歩くことが出来たのは
奇跡が起きたからなのか、一時的な回復に過ぎなかったのか。

信者が宗教的何かを見出すための
感動を望むような映画ではない。
実に計算された人間模様の映画。

人は、誰かの身に起こった奇跡と言えるような出来事。
うらやましいというような出来事にどう反応するか。
そんな邪念たっぷりの人間のお話。

毎年、母娘で巡礼に参加している熱心な人
献身的にボランティアで身を削っているセシル。
彼女らを差し置いて、
こんな信仰浅きクリスティーヌに奇跡が起こるなんて
信じられないと、
神父に迫る参加者もいる。

しかし、カトリックの教えの中で、
どれだけのことをしたから、
どれだけの恵みがあるという教えはない。
神様の恵みは、自由なのだ。
神様のご計画は、人間の想像を越えたところにある。

だから、反対にこんな風に
淡々と語られるルルドの奇跡は、ありなのか。
信じるのか、信じられないのかという結末で終わったのは
実際の奇跡の判定基準の厳しさを思うなら、
良かったんじゃないかって思う。

実に感動的に作られていれば、
宗教臭くて、嫌悪感を抱くものもあろう。

ツアーの最後の夜、さよならパーティで
よろめき倒れ、それでも立っていたクリスティーヌが
差し出された車椅子を拒んだ後に
やっぱり、座る姿で映画が終わる。

人々の無関心、関心、嫉妬。
クリスティーヌ役は、映画「サガン」で本人役で出ていた彼女。
サガンとはうってかわって
感情の出ない表現で、
彼女を取り巻く人間の俗な姿がとてもよく見えた。
それにしても彼女にずっと優しくしてくれたおばさんが
未だになぞめいた存在なのである。



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