映画を語ろう。
愛を語ろう。
ラビットホール〜Rabbit hole
 事故で子どもを失った夫婦のその後の葛藤と悲しみ

一つの命を失ったとき、
どうやって、前に進めばいいのだろうか。

同じ境遇の人たちが語り合い、癒しあう集会に
一人息子ダニーを失った
二コールキッドマン演じる妻ベッカと
アローンエッカート演じる夫ハウイが参加する場面。

涙を流しながら参加した夫婦が語る。
「娘の夢を見た。
神様のところで天使になっていた。」

そうするとそれを遮るようにベッカが言い放った。
「天使になる?
天使が欲しければ、神様が創ればいいのよ。
何でも出来るのが神様じゃない。」

その場のみんなは何も語ることがなかった。

あなたはどう思うだろうか。
ベッカの気持ちもとってもうなづけるものだ。
不意の息子の死という悲しみを受け止めると言うことは、それほど難しい。

結局、ベッカはその集会に行くことをやめて、
彼女なりに模索する。
偶然出会った
事故の加害者の高校生との交流は、
ベッカの再生には、必要なものでした。
わけもなく涙する気持ちも伝わってきます。
彼にラビットホールを教えてもらうのです。

一方、ハウイは、集会に出ながら

ある女性といろいろ語り合う中で、
彼女が子どもの死によって、
二人が上手くいかなくなり、
とうとう、夫が出て行った、捨てられたと聞かされる。
同情はありか?

そこで、ハウイが彼女に
「僕は心から妻を愛している」
と何度も何度もいう場面があるのだけど、
あれほどヒステリックに人に八つ当たりする妻
何を言ってもかみ合わない妻
それなのに愛されているベッカが
どれだけうらやましく思ったんじゃないかって思う。

ベッカには妹と母親がいて
10年前にベッカの兄は、亡くなっている。
母親が言う。力になれることがあればなりたい。
私も息子を失ったことには変わりはないと言うのだけど
善意を真正面から受け取れないベッカ
しかし、母親にとって
どんな子ども達でもみんな愛の対象なのだ。

母親がベッカに伝える悲しみの応えはこうでした。

悲しみはね。
決して、消えはしない。
最初は大きな石のような悲しみ。
それが変わっていくのよ
そうね、重さが軽くなる。
耐えていけるくらいになるのよ。
ポケットに入るくらいの小石になって
時々、ポケットに手を入れると
その悲しみを見つける。その存在を思うの。

ラストシーンは、
やはり答えはありません。
ただ、ベッカが隣に座っているハウイの手に
自分の手を伸ばしたことが
なんとか乗り越えようとする愛を感じました。
二人で小石を確かめあい
永遠に忘れることの出来ない悲しみを持ちながら人生は進んでいく。

作家の曽野綾子さんが言ってましたけど
人生のベースは、悲しみだって。
誰にも悲しみはあるんだもの。
だから、愛を見つけるんだもの









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